AG−AC90はパナソニックの業務用ビデオカメラである。
3MOS(裏面照射型)で、フォーカス・ズーム・アイリスがそれぞれ独立したリングで操作が可能。
価格は実売16万円前後とコストパフォーマンスは非常に高い。
ハンドヘルドでマニュアル操作が自在にできるカメラが欲しかった私は迷わず飛びついた。飛びついた…。
とりあえず、ご紹介しよう。

本体





長さ350mm 幅160mm 高さ 195mm (ガンマイク含まず)
とにかくプラプラしている。ハンドル部分は塗装で質感や滑り止め効果を出そうとしているが、触れると手垢や埃が着きやすい。
プラスチックを多用しているため重量は軽くバッテリー込みで1.78kg。
しかしレンズ側が重くフロントヘビー。ハンドルを持つには問題ないが、三脚に乗せると前に沈んでしまいます。
社外のIDX製バッテリーだと容量・重量ともに重いので少しは解消されます。

レンズ



フォーカス・ズーム・アイリスのリングがそれぞれ独立している。
この価格(実売16万円前後)でこの機能を搭載したビデオカメラは無い。
適度なテンションで滑らかに回る。タイムラグも感じない。

撮像素子は1/4.7型MOS
有効画素数268万×3(約804万)
F1.5-F2.8



フィルター径は49ミリ。
レンズフードはネジ止め固定。
レンズキャップはフード内蔵式では無いので紛失注意!



1MOSのカメラ・HF G10と比較。
G10(有効画素数207万)の方がコントラストが濃く、かちっとした印象を受ける。
AC90は敷石の色が色飛びせずにちゃんと映っています。



ズームスイッチは本体とハンドル上面の2箇所。
可変ズーム。
左側からズームスイッチにアクセスする際に、キャリングハンドルの柱が邪魔。
ちなみに再生時には音声ボリュームになります(ナント!)

音声



内蔵5.1chマイクロホンとオプションのガンマイク。



ハンドル前方にキヤノンピン×2
オプションのマイクが取り付けられる。



ハンドル上面の音声スイッチ。
内蔵マイクと外部マイクの同時録音が可能(1ch 2chに分けて録音)
本体後部には音量調整。



モニター・ファインダー



液晶モニターはハンドル側面から引き出して使う。
少し固いので、引き出しが面倒。
ロケで移動の際に、収納・引き出しが少々面倒な気が。
あと神経質かもしれないが埃や砂が付着したまま収納するとモニターを痛める気も…



モニターは鮮やか。
ピントの山が少し掴み辛い気も。
フォーカスアシストは装備されているが(輪郭を赤線表示)、TM300やHPX305みたいなズーム表示ができない。
輝度信号レベルの表示もない。結局、AF頼みということに…orz



ファインダー。
アイカップに目をつけてしっかり覗き込まないと見えない。
メガネの私には使い辛い。

端子類・他





ファインダーの真下にSDカードスロット。ファインダーが少々邪魔。
2スロットでリレー記録かバックアップ記録かを設定可能。
スロットの蓋が強度的に不安。



各種端子。
本体後部にあるので取り回しが便利。
他社と違い蓋が蝶番で繋がっているので、本体からブラブラしなくていい。

さて、暗い所で試してみた。



おっ、明るい!!
続いて風景など…



曇天



まとめ
コストパフォーマンスは高いが、実際に使うと気になる点がある。
・液晶モニターが素早く広げられない。
・重量バランスが前寄りすぎて三脚を選ぶ。
・レンズキャップにヒモが無い

上2つはすでに述べたが、最後のレンズキャップ。これが片腹痛いぐらい可笑しい。
キャップの隅に紐を通す穴があるのに紐が付属してないのだ!!
そこまでしてコストカットしたいか、パナソニック!!

画質は暗いところでも明るく解像感も抜群。
逆にここまで画質が良いとAVCHDフォーマットの限界が見えてきます。
これ以上を望むならP2とか業務用フォーマットを選ぶしかありません。

最初の期待値が高かったので辛目のレビューになりましたが、この価格でここまで高機能・高画質ならいいかな…と思います。
ソニー、ビクター、キヤノンからも16万円台で業務用ビデオカメラが出ていますが、フォーカス・ズーム・アイリスのリングがそれぞれ独立していて、しかもハンドヘルドはAG−AC90だけ。
いろいろ不満はあっても、利点と画質で十分補えるカメラだと思います。